水と生活
水のトラブル

例えばマンションの場合は受水槽方式から給水直結方式を採用するようにと行政指導がありますし、受水槽方式であってもマンション内の蛇口も水質検査するようになりました。 蛇口の栓についてもゴムパッキン方式からセラミック方式に変わり、水が垂れるようなことがなくなりました。
ただ築年数の古いビルやマンションにおいては給水配管の寿命が関わってきますので、配管や設備の経年劣化によるトラブルに注意が必要です。 赤水の発生などは設備劣化のサインだと思って、配管の検査をしてみてはいかがでしょうか。
水のトラブルは、自分以外の近所の人に迷惑をかけ、損害が発生すると賠償金を支払わなければならなくなります。 住宅トラブルの3割が漏水による事故だと言われています。 また、住宅トラブルに関して支払われる損害賠償金も、その6割が水のトラブルによるものだとも言われています。 水まわりは事故の発生頻度が高く、またお金もかかりますのでよく注意するに越したことはありません。
では、水のトラブルが多いところについて具体的に見ていきましょう。
トイレのトラブル
トイレにはトイレットペーパー以外は流さないということを徹底しましょう。
ティッシュやナプキンなど、水に溶けにくいものを流すと配管が詰まる原因となります。
また、次のようなトラブルが出ているときは業者に連絡するなどして早めに対処しましょう。
- 1.排水時に便器内に水があふれる
- 2.排水しようと思ったら水がでない
- 3.タンク内に水がたまらない
- 4.便器内の水の量がバラバラ
- 5.物を詰まらせてしまった
- 6.排水時に異音がする
- 7.タンクから水が漏れている
- 8.パイプの接続部分から水が漏れている
- 9.便器と床の間からの漏水
- 10.タンクの中でチョロチョロと音がする
- 11.便器の中で水が微妙に流れたまま
- 12.タンク内に水がたまらない
キッチンのトラブル
排水溝にはネットなどをつけて、大きな生ゴミなどが流れ込まないようにしましょう。
大きなゴミは配管が詰まる原因になります。また、ゴミの流入を防いでも、油汚れに小さなゴミが付着して配管が詰まることもあります。
油を流さないようにすることはもちろんですが、定期的に配管の洗浄を行いましょう。
またキッチンでは給湯器のトラブルが意外に多いものです。次のようなトラブルが出ている場合は業者などに連絡して早めに対処しましょう。
またキッチンでは給湯器のトラブルが意外に多いものです。次のようなトラブルが出ている場合は業者などに連絡して早めに対処しましょう。
- 1.給湯栓を開いてもお湯がでない
- 2.低温のお湯がでない(高温のお湯がでない)
- 3.温度が調整できない
- 4.運転ランプが点灯しない
- 5.スイッチが動作しない
- 6.使用中に消火した
- 7.お湯が白く濁って見える
- 8.寒い日に排気口・給排気トップから湯気がでる
浴室・洗面所のトラブル

その他、ポタリポタリと漏れる水…「たいしたことではない」と侮っていると大変です。 水資源の無駄遣いになるだけではなく、わずかな水漏れにより湿気で床下がジメジメしたり、 漏れた水が家の土台を濡らしたりして、シロアリなどの発生を助長させたりすることもあります。 自宅だけでなく近隣の住宅にも迷惑を掛けることがあります。何かおかしな点を見つけたらすぐに対処をすることが重要です。
また、水道の使用料が急激に増えたり、夜静かになると何処かで虫の声のような音がしたりすることがあります。 そういった時は、配管の水漏れを疑ってみてください。 蛇口の水漏れ、締まり不良、シンクに滲む水、締めてもポタポタと落ちる水、 これも水資源の無駄になるだけではなく、家や近隣トラブルの元にもなりかねません。 蛇口の交換、パッキンの交換などは定期的に行なうようにし、少しでも異常を感じたらすぐに対処するようにしましょう。
水のトラブルはこういった設備や器具、そして思わぬ断水や台風、災害から起こることがあります。 日頃からの点検や管理がこういったトラブルを最小限にしてくれます。